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ユウとテイの不思議な冒険 第100話  決着とこれから (特大版)



 ジャンに対して、イースが攻撃を仕掛け、ヌエールが援護していた。ジャンは、イースの動きが速いことに、決定打を入れることができずにいた。それも、ヌエールの援護が小さいながら、ジャンの隙を作り、それをカバーする行動をせざる得ない為、イースに集中できないようだ。
 『仕方ないな、そろそろ動くか』
 そういうなり、さっきまで衝撃波のみの攻撃だったジャンが、一気にヌエールをめがけて飛び出してきた。
 ヌエールは、正面に銃を構え、ジャンの攻撃をハルクが防ごうとした。
 このチャンスを待っていたとばかりに、イースが攻撃を仕掛けにいった。
 『イース、止まれ!!!』
 ハルクが声をかけたが、もう遅かった。
 『やはり来たか。だがもう遅いよ』
 ジャンは、最初からヌエールではなく、背後から来るイースを狙っていたのだ。
 ジャンはすぐさま態勢を切り返し、イースに攻撃を仕掛けようとした。イースは防御が間に合わない!!
 『おっと、私の存在を忘れていませんか?』
 そういうなり、ブルーが攻撃魔法サンダーホールを放った。
 『うお。まさかサンダーホールなんて飛んでくるのか!!やば!!』
 ジャンは、流石に第3級魔法が飛んでくるとは考えていなかったようだ。
 イースは防御できなかった為、そのまま攻撃にはいった。
 ジャンは、サンダーホールとイースのダブル攻撃を耐えようというのだ。
 『イース、そのまま下を狙え!!』
 予想外のブルーの攻撃にハルク自身も驚いたが、これはチャンスとみて、ハルクも攻撃にむかった。
 どっかああああああああああああああん!!!!
 あまりに大きなサンダーホールの音、更にハルク・イースの攻撃が入り、その場が大きく爆発し、船にいたみんなが固唾をのんだ。船内にいた船員やファーロ船長まで外にでた。
 『おいおい。こんな船の中でサンダーホールが飛び出すのかよ!!船ぶっ壊れるぞ!!とりあえず、船員は各部チェックしろ、オレは爆心地を見に行く』
 ファーロ自身もかなりあせっているようだ。
 爆心地では、ジャンが立っていた。どうやら、サンダーホールは耐えたようだ。しかし、その体から、血が滴っているところをみるに、ハルク・イースの攻撃もはいったようだ。
 『ふう。あぶねえ。こいつら爆心地であるにも関わらず突っ込んできやがったぜ。まあオレは耐えたけど、こいつらは大丈夫なのか?』
 そういうなり、ジャンの横には、イースが倒れていた。ハルクも傷を負っているようだ。
 『まったく、こいつらには恐れ入ったぜ。ファーロ船長。ご心配なく。船に対するダメージは俺がおさえました。その分周りにも影響はでたと思いますが、船は大丈夫です。あと、サンダーホールが飛んできたので、こちらもサイクロンとスパイラルソードで防ぎましたので、何人かは、この攻撃で大ダメージを受けたんじゃないかと思います。』
 確かに、船上では、不意をつかれた形で、他のモノにも影響があったようだ。
 前日まであらそっていた剣と槍の2人組みは、スパイラルソードをモロに受けたようで、倒れていた。剣と剣のあらそっていた2人は、それぞれスパイラルソードを防ぎ、距離もあったこともあり、大した傷にはなっていなかった。大剣もまともに受けたようだが、その威力に耐え、立っていた。ブルーは、基本的魔法防御が高いのもあり、サイクロンのダメージはあまりなかったようだが、スパイラルソードの攻撃はそれなりにうけており、倒れるほどでは無いが、片膝をつく形になっていた。
 ヌエールは、立っていてほぼ無傷に近かった。しかし、その前では、ドーベルが仁王立ちしていた。
 『ドーベル、大丈夫か!!おい!!』
 しかし、ドーベルは無反応だった。そのままドーベルは倒れこんだ。
 『おい!!ドーベル、ドーベル、しっかりしろよ!!』
 ドーベルはジャンの攻撃からヌエールを守ったのだ。ドーベルの傷が深いことと、その場に立っているモノが少ないことを確認し、ファーロ船長自ら、挑戦権試験を終了させた。
 これにより、その場の船上にいたのは、剣士2人・大剣士1人・ブルー・ハルク・ヌエールが残っていた。
 ファーロ船長は、船員から最後の攻撃で倒れたモノたちの傷の状況を聞き、そしてみんなの前で話をした。
 『みんな、最後はとんでもなく大きな攻撃だったのでな。まさかこんな挑戦者がいるとは俺も思っていなかったぞ。今までの攻撃程度では、多少耐えれなければとも思ったが、ジャンの必殺技スパイラルソードまで食らえば、ある程度の実力があっても、立てるレベルじゃないからな。その為、我々の船員が手当てさせてもらったよ。みんな一応無事だ。かなりの深手になっているモノもいるが、全員生きている。そして、ここに残る6人が、一応最後まで残った形となった。今後オーナーより基本的な契約を行い、その後活躍すれば、正式な契約ができる形となるとのことだ。まあいろいろあったが、とりあえず、第一関門突破、おめでとう』
 『ちょっとまった!!!』
 ファーロ船長がおめでとうをいったすぐあとに、ヌエールが発言した。
 『まってくださいファーロ船長。俺は確かに最後は残っていましたが、それはドーベルが守ってくれたから立てただけで、俺の実力ではありません。それにイースだってジャンの真近くにいてしかも攻撃を仕掛けていて、防げる状況ではなかったと思います。少なくとも、この2人は、俺よりも実力が上です。このまま俺が残っても契約できる実力も無いのです。俺を合格にするよりも、2人を合格にしてもらえませんか?』
 イースのこともあり、ハルクが発言した。
 『ヌエール君、君の葛藤もわかるが、これは挑戦権の試験だ。確かに俺たちは役割を分け、それをもとにして戦った。その結果がこれなんだ。イースを気遣ってくれるのはありがたいが、この合格は、君が得た結果なんだよ。イースと同じ状況だった俺が残っているんだ。イースもあの瞬間攻撃をしながらダメージを最小限に抑えること。これは戦いではとても重要なことなんだよ。それができなかったイースの落ち度さ。』
 ブルーもヌエールに声をかけた。
『そうだ。ドーベルはあの状況で戦況が続けば、ヌエールの存在が必要だと感じたからドーベルはヌエールを守った。実際船長が止めなければ、戦況を見えていたヌエールがいなければ、次の手を打てなかっただろう。』
 『まったく大した奴だよ。気に入った!!』
 ファーロ船長が、発言した。
 『まあ、自分の実力がわかっているのも強さのうち、そしてそれを考えて周りのモノを気遣うのもいいな。最後は俺が決めるという部分があるから、実力的にも無理だと思っていたし、正直ここまで残るとは思ってもなかったからな。ただ、実力は足りないけど、戦力以外の強さを持っていることは確かだ。お前の気持ちもわかる。よし、ヌエールとかいったな。俺が面倒みてやる!!』
 『え?』
 『アンダーコロシアムは別に誰かの契約が無ければ参戦できないわけじゃない。まあオーナーと仮契約できれば、一応最低ランクではなく、推薦枠で入れるようにはなるが、お前の場合推薦レベルでも戦えないだろう。お前をアンダーコロシアムAランクまでひっぱりあげてやるよ』
 『あ、ありがとうございます。』
 『他のもんは、オーナーに認められるように頑張れよ。野郎ドモ、お前らがしっかりオーナーのところまでつれていってやれ。俺はこいつを連れて別ルートでアンダーコロシアムの登録しにいってくら。まあ戦う前に準備もしないといけないだろうしな。最後の戦いで傷ついたモノは、すぐに医療機関へおくってやれ。』
 結果、ヌエールは、ファーロ船長が見てくれることとなった。

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 ここまできて、各自様々な状況となりました。
 ユウは、アンダーコロシアムでEランクからCランクに進んだが、自分の実力不足を痛感しつつ、ガッツの師範でジェイの兄であるイングのもと修行しながらランクアップを目指すこととなりました。
 テイは、仲間であるエル・ポエム・キュウ、そしてジェイ先生と共にユウを探す旅を続けていた。
 ヌエールは、テイたちと別れ、1人ミュー大陸にあるアンダーコロシアムを目指し、船上試験においてファーロ船長に気に入ってもらい、アンダーコロシアムに入ることとなった。
 主人公たちの動きは、このようになり、陰では、アルファ国とベータ国の対立、ゼクスやエクスといった敵国の動きが活発になりつつある状況であった。
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プロフィール

ExTERU

Author:ExTERU
キャラ紹介(メイプル表記名とは違います)
テル   :英 Lv180
ヨースケ :聖 Lv155
ヒデ   :投 Lv156
クルル  :闇 Lv142
ダイキ  :英 Lv196
ファーファ:雪 Lv114
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